
災害にも強い地域通信・デジタル基盤「NerveNet」
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、ICTを専門とする我が国唯一の公的研究機関です。東日本大震災の教訓を生かして、総務省、東北大学との連携により仙台の地に耐災害ICTの研究開発拠点を設立し(現・レジリエントICT研究センター)、災害に強い情報通信実現のための研究開発を行っています。
展示ブースでは、自律分散型のエッジコンピューティング機能を内蔵する、災害にも強いメッシュネットワークシステム「NerveNet(ナーブネット)」の概要と、NerveNetを全国の自治体で初めて導入した和歌山県白浜町の事例を中心にご紹介いたします。

小間番号 | 047 |
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企業HP | https://www.nict.go.jp/resil/ |
サービス概要等 | https://www2.nict.go.jp/oihq/seeds/detail/0040.html |
展示内容詳細
NerveNet(ナーブネット)
災害時、既存の情報通信ネットワークでは停電や断線、輻輳などが原因で停止してしまう可能性があり、迅速な避難情報の伝達や安否確認、連絡調整等の業務に支障をきたす課題がありました。「NerveNet(ナーブネット)」は、地域内に複数の基地局を
設置して構成する地域通信・デジタル基盤であり、自律分散型のエッジコンピューティング機能を内蔵するメッシュネットワークシステムです。その特徴は、
●「災害時」はキャリア回線が不通となっても、セキュリティを維持して地域内のアプリケーションや通信を提供できるため、安否確認や物資配給調整、罹災証明の発給等に活用可能。
●「平常時」は住民や観光客のインターネット接続やLGWAN経由のリモートワーク、情報配信等に利用できるので、ネットワーク基盤としての運用でトータルコストの低減が可能。
●市販(汎用)機器と専用ソフトウェアからなるシステムは、導入時のコストを抑えつつ(関係府省補助金等の利用も可能)、入手が容易な機器で構成されるために維持にかかるコストも比較的安価。 など、多くの利点を備えたものです。
関連動画
デジタルで未来の土台をつくる ~和歌山県・白浜町~
NICTが開発した耐災害性を有する自立分散型ネットワーク技術(NerveNet:ナーブネット)を使って、フェーズフリー(平常時のフリーWi-Fi利用やワーケーション事業、観光防災マップ等の観光客向け情報サービス、災害時の避難誘導等にも利用可能)な自治体自営情報基盤が構築できます。この動画では、全国の自治体に先駆けて、令和4年度から導入を開始した和歌山県白浜町での実装状況や利活用事例をご紹介します。